2020/02/06

HDCA をまわすために、仮説を明確にする重要性と方法




今回は、仮説と実行についてです。

  • PDCA ならぬ HDCA とは?
  • あいまいな仮説 vs 明確な仮説
  • 仮説を明確にするメリット

こんな疑問に答える内容を書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、仮説の重要性と、仮説をどう立てるかです。

HDCA というサイクルをご紹介し、仮説を明確にする方法と、なぜ明確にすると良いかを書いています。

ぜひ記事を最後まで読んでいただき、お仕事での参考にしてみてください。


HDCA サイクル


PDCA はよくご存知だと思います。

PDCA の P は計画 (Plan) です。

PDCA の最初を、計画ではなく仮説としたのが HDCA です。

H は Hypothesis (仮説) です。「仮説 → 実行 → 検証 → 適応」 という流れをまわし続けるのが HDCA です。


明確な仮説


HDCA で大事なのは、仮説を明確にすることです。

仮説があいまいだと、実行から検証、その後の仮説の精度向上がうまくまわりません。

あいまいな仮説とは例えば、「このサービスはユーザーが使ってくれるだろう」 です。

これを明確な仮説で表現するなら、次のようになります。


明確な仮説 (例)
  • 少なくともこのサービスを知っている人の 30% は、サービスのユーザー登録をするだろう
  • 少なくともサービス利用者の 75% は、初回無料トライアル後の有料プランに乗り換えるだろう


このような仮説の明確化、別の表現をすれば仮説の解像度を上げておくと、どんなメリットがあるでしょうか?


仮説の解像度を上げるメリット


仮説というのは、立てた時点では 「仮の答え」 です。

仮説は検証をすることによって精度が上がってきます。検証前に仮説を明確にすることは、仮説の精度向上につながります。

では、仮説の精度向上には何が必要でしょうか?

具体的には、次の4つです。


仮説の精度向上につながる要因
  • 実行の精度
  • 検証の精度
  • 失敗の精度
  • 教訓の精度


冒頭にご紹介した HDCA に沿って考えると、H の精度が上がるので、実行の中身も良くなります。仮説が明確なので、何をどんな観点で実行すればよいかが見えてくるからです。

C の Check にもつながります。

先ほどのあいまいな仮説と明確な仮説の例では、
  • このサービスはユーザーが使ってくれるだろう [あいまいな仮説]
  • 少なくともこのサービスを知っている人の 30% は、サービスのユーザー登録をするだろう [明確な仮説]
としました。

後者のように仮説が明確であれば、検証のポイントもわかりやすいです。

明確な仮説によって、失敗と教訓の精度も上がります。仮説と実行後の結果を比較した際に、どこがうまくいかなかったかの評価ができ、失敗からの学びも解像度が上がります。

以上の、実行、検証、失敗、教訓において質が上がり、HDCA をまわすことにより、最初の仮説がよりブラッシュアップされるのです。


まとめ


今回は、仮説についてでした。

あいまいな仮説ではなく、数字で表現し仮説を明確にする具体例と、明確にするメリットを掘り下げました。

最後に今回の記事のまとめです。



1.
仮説があいまいだと、実行から検証、その後の仮説の精度向上がうまくまわらなくなる。


2.
あいまいな仮説と明確な仮説の例
  • このサービスはユーザーが使ってくれるだろう [あいまいな仮説]
  • 少なくともこのサービスを知っている人の 30% は、サービスのユーザー登録をするだろう [明確な仮説]


3.
仮説の精度向上につながる要因
  • 実行の精度
  • 検証の精度
  • 失敗の精度
  • 教訓の精度
実行、検証、失敗、教訓において質が上がり、HDCA をまわすことにより、最初の仮説がよりブラッシュアップされる。

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書いている人 (多田 翼)

ベンチャーから一部上場企業の経営・事業戦略を支援。マーケティング、コンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネジメント。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。