今回は、アウトプットについてです。
✓ この記事でわかること
- SECI モデルとは?
- 「読書 × SECI モデル」 のアウトプット術
- 仕事に応用する方法?
こんな疑問に答える内容を書きました。
SECI モデルを使ったアウトプットの方法について、記事の前半では組織の知識創造プロセスである SECI モデルをご紹介しています。後半では、SECI モデルを個人でのアウトプットに当てはめ、具体例で読書と仕事への応用を書いています。
ぜひ記事を読んでいただき、普段のアウトプットへの参考にしてみてください。
SECI モデル
いきなりですが、SECI モデルをご存知でしょうか?
SECI モデルとは、組織での知識創造プロセスです。
出典: GLOBIS 学び放題
✓ SECI モデル
- Socialization (共同化):組織の個々が暗黙知を得て、皆で伝達しようとする
- Externalization (表出化):共有を通して暗黙知が形式知化される
- Combination (連結化):それぞれの形式知が組み合わさり、新しい形式知になる
- Internalization (内面化):形式知を実践し、新しい暗黙知を得る
形式知とは、言葉や図表・数式で説明や表現ができる知識です。SECI モデルは、暗黙知から形式知へ、形式知から新しい暗黙知を獲得し、知識を強化していきます。
SECI モデルは、個人のレベルでのアウトプットに応用ができます。
SECI モデル的アウトプット術
では、SECI モデルを使うアウトプットのやり方を見ていきましょう。
4つのプロセスは、それぞれ以下のようになります。
✓ SECI モデル的アウトプット
- 自分の中で気づきが生まれる (アウトプットのネタ) [共同化]
- 言語化や図でアウトプットをする。発信する [表出化]
- アウトプットへのフィードバックが得られる。アウトプットを通して学ぶ [連結化]
- 新しい気づきを得る [内面化]
SECI モデルを使ったアウトプットを、さらに具体的に見ていきましょう。まずは読書です。
読書への応用
普段、読書はどのような方法をされていますか?
本を読む楽しさは、読んでいる時、そして、読んだ後にあります。読んだ後とは、読書を通してのアウトプットです。
SECI モデルを読書からのアウトプットにあてはめると、次のようになります。
✓ SECI モデルの読書への応用
- 本を読み気づきを得る[共同化]
- 理解した内容や解釈を自分の言葉に発信する。さらに仕事の場などで実践してみる [表出化]
- フィードバックが得られる。実践してどうなったかを振り返る [連結化]
- アウトプットや実践などのアクションから新しい気づきを得る [内面化]
インプットだけの読書は、4つのうち1つ目の 「共同化」 までです。アウトプットをすれば、4つ目の 「内面化」 という新たな気づきまで行くことができます。
SECI モデルを活かしたアウトプット術をもう1つご紹介します。仕事での応用です。
仕事での応用
SECI モデルの仕事への応用についてもご紹介しますね。
仕事でも自分からアウトプットをすると、それだけインプットにつながり好循環になります。
SECI モデルを仕事でのアウトプットに当てはめると、以下のようになります。
✓ SECI モデルの仕事への応用
- 同僚に共有したい情報が見つかる [共同化]
- 自分の言葉にして伝える (直接話す, メッセージやメール, 資料にまとめる) [表出化]
- 感想や意見をもらう。そこには自分にはなかった視点がある [連結化]
- フィードバックから新しい気づきを得る [内面化]
仕事でも、先ほどご紹介した読書と同じです。
インプットだけで終わらず、アウトプットをセットにしてみましょう。インプットとアウトプットの好循環が生まれます。
まとめ
今回は、アウトプットについてでした。SECI モデルを個人でのアウトプットに活かす方法を、読書と仕事に当てはめてご紹介しました。
最後にまとめです。
SECI モデルからのアウトプット
- 自分の中で気づきが生まれる (アウトプットのネタ) [共同化]
- 言語化や図でアウトプットをする。発信する [表出化]
- アウトプットへのフィードバックが得られる。アウトプットを通して学ぶ [連結化]
- 新しい気づきを得る [内面化]
SECI モデルの読書への応用
- 本を読み気づきを得る[共同化]
- 理解した内容や解釈を自分の言葉に発信する。さらに仕事の場などで実践してみる [表出化]
- フィードバックが得られる。実践してどうなったかを振り返る [連結化]
- アウトプットや実践などのアクションから新しい気づきを得る [内面化]
SECI モデルの仕事への応用
- 同僚に共有したい情報が見つかる [共同化]
- 自分の言葉にして伝える (直接話す, メッセージやメール, 資料にまとめる) [表出化]
- 感想や意見をもらう。そこには自分にはなかった視点がある [連結化]
- フィードバックから新しい気づきを得る [内面化]