今回は書評です。マーケティングの本を紹介します。
✓ この記事でわかること
- 本のストーリーの概要
- おもしろく読めたテーマ3つ
- ① マーケティングの DX
- ② コンテンツマーケティングの方法
- ③ ビジネスツール HubSpot (ハブスポット) の活用イメージ
この本は BtoB のマーケティング、デジタルマーケティング (マーケティング DX) の観点から興味深く読めました。
ぜひ記事を最後まで読んでいただき、この本も良かったら手に取って読んでみてください。
この本に書かれていること
今回ご紹介したい本は、ベテラン営業マンと若手 Web 担当者がコンビを組んだら? - 勝ち抜く企業の BtoB マーケティング (志水哲也) です。
タイトルにもあるように異色の2人がコンビを組み、新しい事業をデジタルマーケティングで立ち上げるサクセスストーリーです。
デジタルを活用した BtoB マーケティングについて、具体的なストーリーから学べる本です。
以下はこの本の内容紹介からの引用です。
名古屋の工作機器メーカーを舞台に、ベテラン営業マンと若手 web 担当者が売上アップを目指して奮闘するビジネス小説。
謎のメンターの助言もあり、二人は 「web を核にしたインバウンド・マーケティングこそ BtoB 企業のセールスには不可欠だ」 と気がつく。最初はお互いを認めていなかった二人だが、次第に 「web を活用すればお互いの能力を活かしあえる」 ことに気がついていく。果たして二人は新規顧客をゲットし売上目標を達成できるのか!?
学べるテーマ
この本からはマーケティングで学びがあり、具体的には次の3つからおもしろく読めました。
✓ 学べるテーマ
- マーケティングの DX
- コンテンツマーケティングの方法
- ビジネスツール HubSpot (ハブスポット) の活用イメージ
では順番にご説明しますね。
マーケティングの DX
ストーリーでの成功プロセスは、「マーケティングの DX (デジタルトランスフォーメーション) 」 と捉えることができます。
そもそも DX とは何かですが、私の一言の定義で、「DX とは事業や経営のコア領域をデジタル化し、ビジネスモデルを進化させること」 です。これが DX の本質です。
そして DX のポイントは3つです。
✓ DX のポイント
- アナログ情報のデジタル化と集約 (一元管理)
- 事業プロセス (業務オペレーションと価値提供) の進化
- 人と組織が変わり成長し、事業で成果を生み出す
小説のストーリーではこの3つ全てが当てはまります。
1つ目の 「アナログ情報のデジタル化と集約・一元管理」 では、後から紹介する HubSpot というビジネスツールを導入し、マーケティングや営業情報を一元管理できるようにしました。社内にバラバラで管理され、また各営業担当者の頭の中になった顧客情報をデジタル化し集約したわけです。
2つ目の DX のポイントである 「事業プロセスの進化」 は、HubSpot を起点にしてデジタルを前提にしたマーケティングと営業のやり方に抜本的に変えました。この後に触れるコンテンツマーケティングから顧客への価値提供も最適化されました。
3つ目の 「人と組織が変わり成長し、事業で成果を生み出す」 は、デジタル化とプロセスの進化により、小説では関係メンバーがたくましく成長しました。組織体制も変わり、何よりも新規事業が立ち上がりビジネスでの成果を生み出したのです。
以上のように 「マーケティング DX」 の観点から、興味深く読めました。
コンテンツマーケティングの方法
この本から2つ目に学べたテーマは、コンテンツマーケティングの成功事例としてです (内容はフィクションですが) 。
ここで言うコンテンツとは、会社ホームページでの事業に関連するブログ記事、成功事例などがまとまったダウンロード資料、定期配信のメルマガです。
これらのコンテンツを、潜在顧客から見込み客 (商談をすれば成約につながる可能性の高い企業) 、既存顧客のそれぞれの状況や文脈、自社との関係性に合わせて用意しました。
適切なコンテンツを、適切な相手に、適切なタイミングで提供し続けました。このプロセスをデジタル化し、事業部内で仕組みを作ったのです。小説からは、顧客に価値のあるコンテンツのつくり方と発信、組織での運用方法についても学べました。
ビジネスツールの活用イメージ
小説では HubSpot (ハブスポット) という実在するビジネスツールが登場します。HubSpot とはマーケティングと営業に活用できる顧客管理ツールです。
小説でのストーリーを通して HubSpot とはどういうものが、何のためにどのように使えるかが具体的にイメージできます。
HubSpot の存在は知っていても、実際の使われ方・どう役に立つのかまでイメージしきれない人にとってはわかりやすく理解できます。もし自分の会社や事業部での導入を検討するなら、この本での BtoB マーケティングの使い方の参考になります。
まとめ
今回は、ベテラン営業マンと若手 Web 担当者がコンビを組んだら? - 勝ち抜く企業の BtoB マーケティング (志水哲也) という本をご紹介しました。
最後にまとめです。
ストーリーの概要
- 異色の2人がコンビを組み、新しい事業をデジタルマーケティングで立ち上げるサクセスストーリー
- デジタルを活用した BtoB マーケティングを具体的なストーリーから学べる本
学べるテーマ
- マーケティングの DX
- コンテンツマーケティングの方法
- ビジネスツール HubSpot (ハブスポット) の活用イメージ
マーケティングの DX
- ストーリーでの成功プロセスは 「マーケティングの DX」 と捉えることができる
- DX とは 「事業や経営のコア領域をデジタル化し、ビジネスモデルを進化させること」 で、次の3つのポイントが全て当てはまる
- ① アナログ情報のデジタル化と集約 (一元管理)
- ② 事業プロセス (業務オペレーションと価値提供) の進化
- ③ 人と組織が変わり成長し、事業で成果を生み出す
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