投稿日 2021/08/21

漫画 「ヒカルの碁」 に学ぶ、新規客を獲得するマーケティング方法


今回は、漫画に学ぶマーケティングです。漫画は 「ヒカルの碁」 です。

この記事でわかること


  • 漫画 「ヒカルの碁」 のあらすじ
  • 秀逸なのは囲碁のルールを知らなくても楽しく読めること
  • マーケティングへの応用
  • 新規客を獲得するための 「初心者」 へのアプローチ方法

この記事を読んでいただきたいと思うのは、マーケターの方、それとマーケティングに興味のある方です。マーケターの方でイメージしているのは、広告や情報発信からマーケティングコミュニケーションを担当されている方です。

まんがに学ぶマーケティングから、何か少しでも参考になればと思います。


まんが 「ヒカルの碁」


今回取り上げるのは、まんがの ヒカルの碁 です。


あらすじを簡単に書いておくと、主人公は平凡な小学6年生・進藤ヒカルで、ある時に天才囲碁棋士の霊に取り憑かれるところからストーリーは始まります。

天才棋士の名前は藤原佐為 (ふじわらのさい) で、平安時代に非業の死を遂げ、成仏できずにいました。佐為はヒカル以外の人には姿も見えず会話もできず、守護霊のように存在するキャラクターとして描かれます。

主人公のヒカルは囲碁のことは全く知らず、やったこともないのですが、佐為にせがまれて囲碁を打ち始めます。最初はヒカルは佐為の指示で囲碁を打ちますが、次第に囲碁の魅力を知り、佐為のサポートがなくても自分自身で打てるようになっていきます。そこからヒカルは囲碁の腕もめきめきと上達していきます。

日本棋院が全面的にバックアップをしていて、ストーリーの中にも棋院内部や関連施設、日本棋院のイベントが登場します。


秀逸なストーリー設定


ヒカルの碁がおもしろく読める要因の1つは、囲碁を詳しく知らなくても楽しめることです。

囲碁のルール、勝つポイントや戦い方、まんがでの局面を見ても戦況がどうなっているかわからなくても読み進められるのです。実際に私自身もそうで、初めてヒカルの碁を読んだ時も囲碁のことはルールすら全く知りませんでした。それでも全巻 (単行本の23巻まで) を飽きることなく読めました。

囲碁のことを詳しくなくてもおもしく読めるとは、初心者でも楽しめるストーリー設計になっているということです。

* * *

ではここからは、ここまでの内容をビジネスに横展開をしてみます。具体的にはマーケティングです。


ビジネスへの応用



お客さんやユーザーの裾野を広げるには新規客を獲得することが必要です。

新規客とはその商品やサービスを使ったことがないので、別の表現をすれば初心者と見ることができます。

新規客を獲得し、その後も長くお客さんであり続けてもらうためには、初心者でも楽しんでもらえる、魅力に思ってもらえることが大事です。では、どうすればいいでしょうか?


初心者へのマーケティングコミュニケーション


ここで 「ヒカルの碁」 に話をつなげます。先ほど見たようにヒカルの碁は、読者が囲碁のことを詳しく知らなくても楽しめる漫画でした。

これをヒントにすると、あえて商品やサービスの詳しい機能やスペック、仕様のことを説明するよりも、「こういう価値がある」 「こんなに便利」 「使い方はカンタン」 などの価値イメージ、ブランドイメージ、ストーリー、商品やサービスが持つ世界観を伝えるといいです。

ヒカルの碁では漫画の中で囲碁の詳しい説明はほとんどされません。最低限の用語やルールの注釈程度です。それよりも、キャラクター、ストーリー展開で読者を引き込んでいます。

マーケティングへの学びとして一般化すれば、コミュニケーションや訴求する相手の見極めです。詳しい上級者なのか、それとも初心者かによってアプローチを変える重要性です。

上級者には機能やスペックの詳細を伝えるのがいいでしょう。一方の初心者にはブランドイメージ、ストーリーや世界観を見せて共感してもらうアプローチを取ります。詳しい仕様を説明するのは、獲得したお客 (初級者) が中級者以上になってからでいいのです。


まとめ


今回は、まんがに学ぶマーケティングについてでした。

最後にまとめです。


 「ヒカルの碁」 の秀逸なストーリー設定
  • 囲碁のルールや戦い方を詳しく知らなくても読み進められる漫画
  • 初心者でも楽しめるストーリー設計になっている


マーケティングへの応用
  • お客さんやユーザーの裾野を広げるには新規客を獲得することが必要。新規客とは初心者
  • 初心者には機能や仕様のことを詳しく説明するより、「こういう価値がある」 「こんなに便利」 「使い方はカンタン」 などの価値イメージ、ブランドイメージ、ストーリー、商品やサービスが持つ世界観を伝え共感してもらう
  • 詳しい仕様を説明するのは、獲得したお客 (初級者) が中級者以上になってからでいい



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社概要はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。