今回はリーダーシップについてです。
✓ この記事でわかること
- リーダーシップを鍛える環境
- マーケターでの具体例 (ブランドマネージャー)
- リーダーシップの本質
リーダーシップは後天的に獲得でき、リーダーに必要な力は経験から伸ばせます。この記事では、リーダーシップを鍛える方法、鍛えられる環境とは何かがわかる内容になっています。
ぜひ最後まで読んでいただき、お仕事やキャリアへの参考になればうれしいです。
リーダーシップを鍛える環境
今回の結論を一言で言うと、リーダーシップを鍛える環境とは 「一国一城の主」 になれる状況です。
たとえ小さくてもいいので役割と最終責任を自分が負っている環境です。
商品やサービス、特定の事業プロセスでもいいですが、この範囲のことは自分で決め、結果への責任を持っている状態です。そんな環境に身を置けばリーダーシップは鍛えられます。
「一国一城の主」 の例 (マーケター)
具体例で見ていくために、マーケターに当てはめてみましょう。
マーケティングでの一国一城の主とは、例えばブランドの PL (売上と利益) に責任を持つブランドマネージャーです。
ブランドマネージャーの見ている業務領域はマーケティング活動の上流から下流までと多岐にわたります。ブランドという一国一城の主なのがブランドマネージャーです。
ブランドマネージャーの責任範囲
ではブランドマネージャーが見ている範囲や責任領域とはどこまででしょうか?
一般的には次の範囲がブランドマネージャーの責任領域です。
✓ ブランドマネージャーの仕事
- ブランド目標の達成, 売上と利益目標の達成
- 目標達成に必要な予算確保
- 商品やサービスのコンセプト立案, ネーミングやパッケージ考案
- ブランド戦略の立案
- シーズンごとのマーケティング施策の策定
- 経営層などの上位者からの承認を得る
- 関係各部署や社外協業プレイヤーへの展開と説明
- マーケティング施策の実行
- 発売後での売上目標と実績の評価 (目標未達なら早急なリカバリー対応)
- 各マーケティング施策の効果検証 (成功要員と失敗要因の抽出)
- 検証結果からブランド戦略や次回施策へのフィードバックと反映
以上がブランドマネージャーの主な役割と責任範囲です。
これら1つ1つに対してブランドマネージャーは自分で決め成果を出すことを求められます。このような結果への責任を持っている 「痺れる環境」 でリーダーシップは鍛えられるのです。
リーダーシップの本質
責任を持っている状況では、難しい判断にも最後は自らが決断しなければいけません。
決断力に加えて、まわりを巻き込む力、意思を持って最後までやり抜く実現力も大事です。
ブランドマネージャーに当てはめれば、社内外の巻き込み (上層部からの承認, 他部署の巻き込みと説得, 協業会社への展開) 、目標に対して期待以上の成果を出し続ける意志力、困難でも諦めずやり抜く実現力です。人を動かし本気になってもらうためには論理だけではなく感情、夢やビジョンを共有する構想力、あとは人間力も重要です。
以上の1つ1つの行動と経験から、リーダーシップは後天的に鍛えることができます。
リーダーシップの本質は 「目的達成のために生まれる欲求と行動」 です。一国一城の主としての責任を果たす環境で、皆の目的をなんとしても達成したい自らの欲求 (情動) に突き動かされ、時には火中の栗を拾うような行動です。このような環境においてリーダーシップは鍛えられます。
まとめ
今回はリーダーシップについてでした。
最後にまとめです。
リーダーシップを鍛える環境
- 一国一城の主になれる状況
- 役割と最終責任を自分が負っていること
- 商品やサービス、特定の事業プロセスでもいいが、この範囲のことは自分で決め、結果への責任を持っている環境に身を置けばリーダーシップは鍛えられる
リーダーシップの本質
- リーダーシップとは 「目的達成のために生まれる欲求と行動」
- 目的をなんとしても達成したい自らの欲求 (情動) に突き動かされ、時には火中の栗を拾うような行動から
- 求められる力は決断力, まわりを巻き込む力、意思を持って最後までやり抜く実現力, ビジョンを描く構想力, 人間力
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