今回のテーマは、ビジネスキャリアです。
おもしろいと思った副業紹介サービスを取り上げ、仕事でのキャリアアップの方法を掘り下げます。
✓ この記事でわかること
- 副業紹介サービス lotsful (ロッツフル)
- 副業でキャリアアップをするためにはどうすればいいか
- 副業の仕事にやりがいを高める方法
よかったら最後までぜひ読んでみてください。
副業紹介サービス lotsful
最初にご紹介したいのは、副業案件のマッチングサービス 「lotsful (ロッツフル) 」 です (公式サイトはこちら) 。
lotsful の特徴は、一般的な副業紹介サイトとは違い、キャリアアップにつながる事業開発、マーケティング、営業、人事などのプロジェクト型の副業案件を公開していることです。
lotful の案件例 (出典: パーソル イノベーション)
lotsful はサービス開始で3年が経ち、利用企業社数が600社を突破したとのことです (リリースはこちら) 。
副業でのキャリアアップ
先ほど見たように、lotsful が訴求している特徴は 「キャリアアップにつながる副業案件の紹介」 でした。
キャリアアップのためには、依頼された副業を単なる作業としてやるのではなく、副業でやったことが血肉になり自分の専門性を高めているかです。依頼主からの案件を言われた通りに受け身でこなすのではなく、大事なのは、自らやりがいを持って主体的に副業の仕事に向き合うことです。
ではどうすれば 「副業へのやりがい」 を持てるのでしょうか?
ここからは、この問いを掘り下げていきましょう。
職務設計の中核的五次元
補助線としてご紹介したいのが、「職務設計の中核的五次元」 です。
難しい名前ですが、これから言う5つのことが1つでも多く該当すると、仕事のモチベーションが高まるという考え方です。
✓ 職務設計の中核的五次元
- 様々なスキルを活かせる
- 仕事の全部に関わる (一部の歯車ではなく)
- 仕事に意義を感じる
- 自分がコントロールできる
- フィードバックから仕事の成果がわかる
ちなみに、職務設計の中核的五次元については、心理学的経営 個をあるがままに生かす という本にも書かれているので、もしよかったら読んでみてください。
それでは、副業に 「職務設計の中核的五次元」 を当てはめて、副業でやりがいを高める方法を見ていきましょう (なおここでの副業とは転売やポイ活などではなく、企業から依頼を受けるものを想定しています) 。
副業でやりがいを高める方法
やりがいを高めるために、職務設計の中核的五次元をヒントにすると次のようになります。
✓ 副業でやりがいを高める方法
- 自分のスキルを活かす
- なるべく仕事の全体像に関わる
- 三方良しから仕事への意義を見出す
- 自分がコントロールできる領域を広げる
- フィードバックを取りに行き、仕事内容や貢献を振り返る
では順番に当てはめていきましょう。
自分のスキルを活かす
活用する準備として、自分が持っているスキルや経験を、以下の視点で棚卸しをしてみるといいです。
✓ 自分のスキルを活かすために
- 相手から求められているスキルや経験は何か (自分の何を必要とされているか)
- 今の持っているスキルをどう活かせるか
- この仕事を通じて、どんなスキルを獲得できるか
副業を通じてスキルを活用したり、新たに獲得する機会になれば、やりがいは高まります。
全体に関わる
依頼された副業の仕事というのは、案件全体の中の一部ですが、たとえ自分の担当範囲が限定的でも、頭の中での想定する領域を広げてみると良いです。例えば、自分の後工程を配慮して仕事を進めるといったイメージです。
また、自分が担当する仕事を、その事業の責任者はどう捉えているかと、視座を高めてみるのもおすすめです。
このように、視野を広げ、視座を高めることによって、副業の仕事の全体像を見るようにします。
全体像から自分が関わっている範囲を知っておくだけでも、仕事へのやりがいは生まれます。
仕事に意義をつくる
副業の仕事の意義について、「三方良し」 で捉えてみるのもいいです。
✓ 三方良しの実現
- 副業の依頼主の成功を支援する (担当者だけではなく部署や会社の成功)
- 依頼主の先にいる顧客やユーザー、世の中全体への貢献
- 相手や世の中への貢献が成功につながり、めぐりめぐって自分にとっても成功になる
このような三方良しを副業に見出だせれば、副業で自分がやることに単なる作業以上の意味合いが生まれます。
コントロール領域を増やす
副業を相手から言われた通りにやるだけで終わらず、なるべく自分なりの工夫をすると良いです。これによって、自分の裁量権をつくることができます。
例えば、依頼相手への成果物は指示された内容だけではなく、複数パターンで提案します。
✓ 複数パターンでの提案
- 依頼内容を再現したもの
- 自分がこうすべきだと内容 (依頼内容からゼロベースでつくった提案)
- これら2つの中間的な提案
2つ目と3つ目が創意工夫による提案です。自分なりの工夫を入れることにより、仕事へのコントロール領域を増やせます。
この考え方は、7つの習慣に出てくる 「影響の輪」 に通じます。
フィードバックを取りに行く
5つ目の最後です。
副業の仕事は本業と違い、ただ待っているだけでは自分へのフィードバックは返ってきません。だからこそ、自ら取りに行く姿勢が大事です。
具体的には、次のような意識でフィードバックをもらいに行くと良いです。
✓ フィードバックを取りに行く
- 求める期待をどれくらい満たせていたか
- どう貢献できたか。役に立ったか、どんな意味があったか
- 足りなかったところは (こうすればもっと良くなる)
フィードバックがあることで、自分の貢献が実感できるし、足りないものがわかれば次の機会ではより高い成果を出すことへのヒントになります。
まとめ
今回は、副業でキャリアアップをするためにはどうすればいいか、そのための姿勢として、副業の仕事にやりがいを見出す方法をご紹介しました。
副業を想定して見てきましたが、会社での本業にも当てはまります。副業でも本業でも、仕事は自分の姿勢次第でおもしろくできます。
最後に今回のまとめです。
✓ 副業でやりがいを高める方法 ( 「職務設計の中核的五次元」 からのヒント)
- スキルを活かす。活用するために自分のスキルは適宜棚卸ししておく
- 仕事の全部に関われるようにする。担当範囲の外側の全体像を想定する
- 直接の仕事相手だけではなく世の中への貢献から、仕事への意義を見出す
- コントロール領域を広げる。例えば、相手から頼まれた内容に加え、自分の創意工夫を入れた案も提案してみる
- 待ちの姿勢ではなく自らフィードバックを取りに行き、仕事内容や成果を振り返る
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