出典: PR TIMES
今回のテーマは、マーケティングのターゲット設定です。
おもしろいと思ったヘアブラシを取り上げ、マーケティングに学べることとしてターゲット設定について見ていきます。
✓ この記事でわかること
- 濡れた髪専用の 「オーバルリングヘアブラシ」 の特徴
- マーケティングに学べること
- 「ターゲット利用シーン」 を明確にする重要性 (なぜシチュエーションまで絞るのか?)
よかったら最後までぜひ読んでみてください。
濡れた髪専用のヘアブラシ
ご紹介したいのは、貝印の 「オーバルリングヘアブラシ」 です。シャンプーの後に使うことを想定した濡れた髪に特化したヘアブラシです。
出典: Marketing Native
シャンプー後は髪が濡れていて、髪が絡みやすく傷みやすいデリケートな状態になっています。オーバルリングヘアブラシを使えば、絡まりを解消し髪が痛みにくくなるだけでなく、水分が毛先に落ちて乾きやすい状態にできます。
シチュエーションまで絞る
ではオーバルリングヘアブラシから、マーケティングの観点で学べることを掘り下げていきましょう。
一言で表現をすれば、学びは 「商品やサービスが使われるシチュエーション (利用シーン) を絞って明確にしよう」 です。
お客さんを絞ってターゲット顧客を設定することは、マーケティングではよく行われます。オーバルリングヘアブラシから学べるのは、ターゲット顧客だけではなく 「ターゲット利用シーン」 まで絞ることの重要性です。
ターゲット利用シーンを設定する意味
なぜ重要なのかですが、利用シーンを絞ることによって、お客さんのそのシチュエーションについて解像度高く理解ができます。
ヘアブラシに当てはめれば、例えば一般的に使われている普通のブラシへの不便さ、使っている人の不満点が見えてきます。具体的には、濡れた髪に使うと髪を傷ませる要因になったり、無理にブラシを通そうとすると髪が抜けたりします。
このように、ターゲット利用シーンを絞れば、見過ごされてしまっているペインポイント、隠れている顧客ニーズの発見につながるわけです。
ヘアブラシというカテゴリーは目新しいものではなく、ありふれた商品というイメージがあるでしょう。このような商品カテゴリーでも、着眼点や方法次第で勝機を見出せます。
利用シーンを特定し、
- 従来は人々がどう使っていたのか
- そこにはまだ解決されていない問題があるか
- 自分たちの商品はどのように使われているのか
について、ターゲット利用シーンを絞り理解度の粒度を上げていくことで、既存の商品では解決されていないニーズに気づけるのです。
まとめ
今回は、濡れた髪専用の 「オーバルリングヘアブラシ」 を取り上げ、マーケティングに学べることを見てきました。
最後にまとめです。
ターゲット利用シーンの設定
- お客さんを絞りターゲット顧客を設定することは、マーケティングではよく行われる
- 商品やサービスが使われるシチュエーション (利用シーン) を絞って明確にしよう
- ターゲット利用シーンを絞り理解を深めれば、既存の商品では解決されていない不満やニーズに気づける
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