投稿日 2022/07/09

決断力を高めるための5つ方法。おすすめの本も併せてご紹介


今回のテーマは決断力の高め方です。

最初に結論ですが、次の5つの方法と関連する本をご紹介します。

✓ 決断力を高める方法 (+ おすすめの本) 
  • 重要度の見極め
  • 2種類の意思決定
  • 正しい決断より 「強い決断」 
  • 「できるか」 より 「やりたいか」 
  • あえて困難な道を選ぶ

では順番にいきましょう。どうぞ。

重要度の見極め


決断をする前に、これから決めようとしていることは 「本当に重要なのか」 を自分に問いかけるといいです。その決断は自分にとって何を意味するかです。

この考え方は エッセンシャル思考 という本からです。


エッセンシャル (重要) 思考は 「より少なく、しかしより良く」 という考え方です。全てをやろうとするのではなく、大事なことを見極め注力します。

決断にも通じることで、重要度によって決め方を変えたり考える時間をどれだけ取るかを判断します。


2種類の意思決定


ベゾスレター という本に書かれていた Amazon の意思決定です。 


この本には Amazon の成功法則が14ヵ条としてまとめられていますが、そのうちの1つが 「迅速な意思決定」 です。興味深いのは意思決定を 「Ⅰ型」 と 「Ⅱ型」 に分けていることです。

Ⅰ型とは一度決めて実行すれば後戻りはできない重大な意思決定です。この本では一方通行のドアと表現されています。Ⅱ型は往復可能なドアです。決めて実行しても、違うとわかれば戻ってやり直しができる意思決定です。

後戻りができないⅠ型は慎重に決断をし、Ⅱ型は素早く決めます。

決断をする前に決めても後戻りができるかできないかというフィルターを通し、どちらかによって決める期日や決め方を決めるようにしています。


正しい決断より 「強い決断」 


こちらは THE TEAM - 5つの法則 (麻野耕司) という本からです。

​​

この本にはチームや組織を強くする法則が5つ書かれていますが、その1つが意思決定です。

この本で印象的だったのは 「正しい決断」 よりも 「強い決断」 です。

正しいかどうかはやってみないとわからないですよね。決める時点では 「正しいか」 よりも 「強いか」 を優先するという考え方です。強いとは、覚悟を持ち 「これでいく」 と腹をくくれることです。

強い決断のために意識したいのは次のようなことです。

✓ 強い決断のために
  • 自分で決めたという主体的意識を持つ
  • 責任は自分にあると考える
  • 自分の決断に自信を持つ


 「できるか」 より 「やりたいか」 


決めようとしていることが自分にできるかよりも 「やりたい or やりたくない」 を判断軸にします。

自分の心の声として 「やりたい」 とシンプルに思えるかです。自分の直観に従うことを大切にしています。

関連する本でご紹介したいものが2冊あります。

1冊目は やらなきゃゼロ!- 財政破綻した夕張を元気にする全国最年少市長の挑戦 (鈴木直道) という本です。著者は北海道夕張市の鈴木市長 (当時) で、現在は北海道知事です。


鈴木さんは夕張市長になる前は東京都職員というごく普通の若者でした。鈴木さんが財政破綻した夕張市長選挙への立候補を決めたのは、「やりたいか、やりたくないのか」 というシンプルな問いからでした。そして、答えは 「やりたい」 と。

後押ししてくれたのが英国元首相であるウイストン・チャーチルの言葉だったそうです。

お金を失うことは小さく失うことだが、名誉を失うことは大きく失うことだ。
しかし、勇気を失うことは全てを失うことだ。


もう1つ参考になる本でおすすめは 直感と論理をつなぐ思考法 (佐宗邦威) です。


タイトルにもある直感について、自分の内側にどう向き合うかで学びが多い本です。


あえて困難な道を選ぶ


これが5つ目で最後です。

どちらかを選ぶときに困難なほうを選択するという考え方です。自分にとってより厳しい道を選びます。

この考え方は高校生の時にある雑誌で偶然知りました。

記憶では読者が投稿して北方謙三さんに人生相談をするというコーナーがあって、進路に悩んでいるという読者の質問に北方さんはこう答えていました。「より難しい道を選択してみろよ」 と。

それを読んだ時は衝撃的だったんですよね。なぜわざわざ苦労するほうを選ぶのかと思ったからです。今でも覚えているくらい強く印象に残りました。その後の大学の進路、就職、転職や独立、その他の色々な場面で判断が迫られた時に不思議とその考え方が決断に入っていました。

より困難な道をあえて選べば逆境や試練が待っているはずですが、楽な道を選ぶと後から苦労すると考えています。先に苦労して後から楽になるか、楽をまず選び後から苦労するか。自分は前者を取りたいなと。ストイックな考え方なので馴染まない方もいると思いますが、決める時の判断軸にしています。


まとめ


今回は決断力を高めるために、普段から意識したいことをご紹介しました。

最後にまとめとしてポイント5つです。

✓ 決断力を高める方法
  • 重要思考。これから決めることが重要なことかを見極める
  • 2種類の意思決定。一度決めても後戻りできるかで、決め方を変える
  • 正しい決断より 「強い決断」 をする。腹をくくり決めたことに覚悟を持つ
  • 「できるか」 より 「やりたいか」 を優先する
  • あえて困難な道を選ぶ


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。