普段の会話で、どれだけ相手の話を聞けていますか?
会話の中で、無意識にも自分の出来事や意見を話しすぎていないでしょうか?
芸人・渡部建さんの著書 「超一流の会話力」 と D (デール) ・カーネギー 「人を動かす」 の2冊の共通点から、コミュニケーション力を高める方法を学んでいきます。
新たな視点で人間関係を豊かにするヒントを、ぜひ一緒に探しにいきましょう。
会話力を高めるのは 「なるべく自分が話さない」 姿勢
こちらの本がおもしろかったです。超一流の会話力 (渡部建) です。
芸人のアンジャッシュの渡部建さんが、ビジネスパーソン向けに書いた会話の本です。
話し方のポイントがわかりやすく書かれ、明石家さんま、松本人志、マツコ・デラックス、有吉弘行など身近な芸人や著名人のみなさんの例がエピソードで紹介されているので理解しやすいです。読んでいて芸人の話術のすごさがあらためてわかります。
興味深かったのは、会話力を高める一番のポイントは 「自分はなるべく話さない」 ということです。会話では自分がうまく話すことをがんばるよりも、いかに相手に話をしてもらうかが大事だと著者は言います。
会話術の本で 「話さない力」 を重視する逆転の発想がおもしろいです。
コミュニケーション全般で活かせると思った学びは、
✓ 話を聞く姿勢
- 自分が話す時間は最小限にとどめる
- 聞く相手のことをリスペクトする
- 相手に興味を持っていることを言葉で伝え表情でも示す
- 笑顔を絶やさず、時には笑いを入れる
いずれも特別難しいことではないですよね。ですが自分が普段の会話でやれているかと言うと、全然だったと気づかされました。
書かれている会話の方法、正確に言えば 「自分が話すよりも相手に話してもらう方法」 は本を読んですぐに使えるものばかりです。
聞き上手は話し上手である
ここまで見てきた話を聞く姿勢のポイントは、書籍 人を動かす (D ・カーネギー) と共通点があります。
この本に書かれていたのが 「聞き上手は話し上手である」 という考え方です。
私は、非礼をも顧みず、他の客たちを無視して、何時間もその植物学者と話したのである。夜も更けてきたので、私は皆に別れを告げた。その時、植物学者はその主人に向かって、私のことをさんざんほめちぎり、しまいには、私は “世にも珍しい話し上手” だということになってしまった。
話し上手とは、驚いた。あの時、私は、ほとんど何もしゃべらなかったのである。しゃべろうにも、植物学に関してはまったくの無知で、話題を変えでもしない限り、私には話す材料がなかったのだ。
もっとも、しゃべる代わりに、聞くことだけは、確かに一心になって聞いた。心から面白いと思って聞いていた。それが、相手にわかったのだ。したがって、相手はうれしくなったのである。こういう聞き方は、私たちが誰にでも与えることのできる最高の賛辞なのである。
カーネギーは何時間も相手の話を聞き続けたことで、相手からは 「世にも珍しい話し上手だ」 と評価されたのです。
会話の 「コロンブスの卵」
書籍 「人を動かす (D・カーネギー) 」 には、人に好かれる六原則が次のように書かれています。
✓ 人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる
- 笑顔を忘れない
- 名前を覚える
- 聞き手にまわる
- 関心のありかを見抜く
- 心からほめる
渡部建さんの本 「超一流の会話力」 にあった相手の話を聞く姿勢は、以下でした。
✓ 話を聞く姿勢
- 自分が話す時間は最小限にとどめる
- 聞く相手のことをリスペクトする
- 相手に興味を持っていることを言葉で伝え表情でも示す
- 笑顔を絶やさず、時には笑いを入れる
会話ではついつい自分のことを押し出そうとしてしまいます。会話力を高めるためには 「聞き上手」 になることからというコロンブスの卵は忘れないようにしたいです。
おわりに
芸人の渡部建さんがビジネスパーソン向けに書いた 超一流の会話力 と、D・カーネギーの 人を動かす に共通するのは、会話力を身につけるための鍵は 「自分が話さない」 ことです。会話では自分が話すよりも、相手に話してもらうことが重要なのです。
効果的な聞き方として、自分の話す時間を最小限にとどめ、相手をリスペクトし、相手に興味を持つ姿勢を示し、笑顔を絶やさないことがポイントです。
コミュニケーション全般で役立つ姿勢であり、会話力を高めるために意識したいことです。
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