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2019/05/26

書評: GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭) 。8社を俯瞰した分析から見えてくる本質




今回は書評です。ご紹介したい本は、GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略 (田中道昭) です。





  • 何が書かれている本?
  • どんな視点でおもしろく読める?
  • 覚えておいて損はない孫子の競争戦略フレームとは?

こんな疑問に答える内容でブログを書きました。


この記事でわかること


この記事でわかるのは、本書の概要、どんな視点で興味深く読めるか、読んで考えさせられたことです。

この本は、米中の最先端のプラットフォーム企業の8社 (GAFA と BATH) について、俯瞰して理解できる内容です。この記事も参考に、ぜひ読んでみてください。

2018/08/30

書評: the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 (スコット・ギャロウェイ) 。人間の本能 (脳・心・性器) に訴える GAFA


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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 という本をご紹介します。



エントリー内容です。

  • 本書の内容
  • 人間の本能に訴える四騎士
  • 思ったこと (2つ)

2017/04/24

頭で思い浮かんだことを文章にする技術を Facebook が開発中 (2017年4月現在) 。マーケティングリサーチへの応用に期待


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フェイスブックが毎年開催している開発者向け会議 「F8」 で、頭で考えたことを直接文章にする技術を開発していることを発表しました (2017年4月19日) 。以下はフェイスブックの発表詳細です。

F8 2017: AI, Building 8 and More Technology Updates From Day Two | Facebook Newsroom


Facebook が考えるだけで文字入力ができる技術を開発中


日経新聞 (2017年4月20日) からの引用です。

米フェイスブックは19日、頭に思い浮かべるだけで文章が書けるコンピューターの入力技術の研究開発を進めていることを明らかにした。「ダイレクト・ブレーン・インターフェース」 と呼ぶもので、数年以内の実用化を目指している。

2017/03/25

ネット広告の透明性を高めるビューアビリティ (viewability) という視点


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インターネット広告では、広告の表示回数をインプレッション (impression) と言います。

一般的にインプレッションは、スマホやパソコンの表示画面の外に出る広告も、インプレッションとしてカウントされます。

例えば、ウェブページの一番下に出る広告です。ユーザーが最後までそのページを見ずに、途中で別のページに移動したとしても、広告のインプレッションはカウントされます。しかし、実際に画面には広告は出ていません。


Google の視認範囲のみのインプレッション調査 (2014年)


画面外に広告が出ていて、実際は広告は見えなかった状況はどれくらいあるのかについて、グーグルが2014年に調査結果を公表しています。

2017/02/02

Facebook の 「動画表示アルゴリズムの変更」 と 「動画ミッドロール広告開始?」 のインパクト (2017年1月)


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2017年1月は、Facebook の動画について2つのニュースがありました。

1つはニュースフィード内に出る動画の表示アルゴリズムの変更、もう1つは動画ミッドロール広告が新たにリリースされるかもしれないことです。後者のミッドロール広告とは、動画の再生途中に動画広告が入るものです。

今回のエントリーでは、この2つのニュースを俯瞰して見た時に、何が考えられるかを書いています。


長い動画がニュースフィードに出やすくなるアルゴリズム変更


1つ目のニュースは、ニュースフィードに出る動画の表示ランクアルゴリズムの変更です。Facebook から正式発表が出ています。

News Feed FYI: Updating How We Account For Video Completion Rates - Facebook Newsroom

長い動画が表示されやすくなるアルゴリズムに変わります。

動画表示のランキングには、これまで、音声を有効にしたか、大画面にしたか、どのくらいの長さ視聴したか、などの要素を加味してきた。

この長さについて、今後は何秒再生したかではなく、全体の何 % 再生したか (再生完了率) を判断材料にする。その際、長い動画ほど再生完了率の比重を大きくする。この結果、従来より長い動画の表示ランクが上がる。

Facebook、長い動画の表示ランクをアップするアルゴリズム変更 - ITmedia NEWS より引用


So what? (動画の表示アルゴリズムの変更)

2016/09/24

Facebook が動画視聴時間の過大算出を報告 (2016年9月) 。3つの論点から本質を考える


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Facebook の動画視聴時間の算出方法が過去2年に渡って誤っていたことを、ウォールストリートジャーナル (WSJ) が報じました (2016年9月) 。

フェイスブック、動画広告の視聴時間を過大に測定 - WSJ

日本語訳のこの記事は原文から抜粋されたもので、元の英語記事で詳しく報じられています。

Facebook Overestimated Key Video Metric for Two Years - WSJ

今回のエントリーでは、このニュースの解説と、本質的には何を意味するのかを考えます。

2016/08/18

検索広告と Facebook 広告の広告閲覧者の 「動機の違い」 を考えたプランニング




Facebook広告運用ガイド - ダイレクトマーケティングに生かす売上直結の活用術 という本に、リスティング広告 (検索連動型広告) とフェイスブック広告の違いが書かれていました。


動機が違う


違いは、広告を見た人の広告に対する態度です。広告をクリックする時の 「動機」 がそれぞれ異なります。

リスティング広告について、本書からの引用です。

リスティング広告はご存じの通り、検索エンジンの検索結果に表示されます。これは検索ユーザー、つまり、欲求がはっきりしているターゲットの 「探し物の結果」 として表示されるわけです。ターゲットのニーズと広告の商品がキーワードによってマッチングできてさえいれば、高確率でクリックしてもらえるでしょう。

これに対して、Facebook 広告についての引用です。

2016/06/18

Facebook が O2O (online to offline) の取り組み強化を発表 (2016年6月) 。売上への広告効果を可視化できるか




モバイル広告のオフライン効果を可視化


Facebook が、O2O (online to offline) の取り組みを強化しています。Facebook ユーザーのデータと、店舗への来店や店頭購入のデータをつなぎ、モバイル広告のオフライン効果を可視化できるようにすると発表しました (2016年6月14日) 。

In-Store, Meet Mobile: New Ways to Increase and Measure Store Visits and Sales | Facebook for Business

TechCrunch も報じています。

FacebookがPOSシステムと連携、ユーザーの来店と購入までトラックできるように | TechCrunch Japan

今回のエントリーは、Facebook 広告の広告効果測定の仕組みを考えます。

2016/06/01

Facebook Audience Network が動画広告開始と、Facebook ユーザー以外にも配信可能になると発表 (2016年5月)




フェスブックが提供する広告ネットワークが Facebook Audience Network です。


Facebook Audience Network とは


広告主は、このネットワークを通して、様々なサイトやアプリに広告を出すことができます。Facebook Audience Network は、フェスブックの持っている強みをうまく活かした提供価値があります。

今回のエントリーは、Audience Network が、直近2016年5月に2つのアップデートをしているのでご紹介します。

2016/05/09

Facebook が動画広告のモバイル最適化ガイドラインを発表 (2016年4月)




Facebook が動画広告の調査結果を発表しました (2016年4月20日) 。

Video adverts: Testing what works for the mobile feed | Facebook for Business


スマホ動画広告の調査


ニュースフィードに出る動画広告で、特にスマホでの動画広告をどうつくればよいかの調査です。調査は、Facebook が広告主企業と協働で実施したものです。

今回のエントリーでは、Facebook の調査結果を紹介し、モバイルに適した動画広告をどうつくればよいかを考えます。

2016/04/25

ブランディング効果のある動画広告の使い方を、ミレニアル世代のアテンションスパンから考える




動画広告について書いています。動画広告によるブランディング効果を、どうすれば高められるかを考えます。

エントリー内容です。

  • ミレニアル世代の動画広告効果の調査
  • 女子大生が語ったスマホ世代の時間感覚
  • ブランディング効果のある動画広告の使い方

2015/04/22

Facebook が動画広告効果調査を発表 (2015年3月) 。興味深い結果と発表スタンスへの疑問




フェイスブックと調査会社ニールセンが共同で、フェイスブック動画広告の効果測定調査を実施しました。結果は以下で発表されています (2015年3月) 。

The Value of Video for Brands | Facebook for Business


調査手法


調査の方法は以下の通りです。

  • 調査対象の動画広告は 173 本
  • 対象の広告を見せる接触者グループ (Exposed group) と、対照群の非接触者グループ (Control group) を比較
  • 広告に効果があったかどうかの評価指標は3つ
    • 広告想起 (Ad recall) 
    • ブランド認知 (Brand awareness) 
    • 購入意向 (Purchase intent)
  • さらに、動画広告の視聴時間長さによって、広告効果の違いを分析
  • 2014年12月 - 2015年2月に実施 (参考: この調査についてのインタビュー記事)

2015/03/01

Facebook のクロスメディア広告効果調査に、あえてツッコんでみる




Facebook Japan が、自社広告を含むクロスメディア広告効果調査を発表しました (2015年2月22日) 。

参考:花王エッセンシャルで Facebook 広告が驚きの効果! | Facebook for Business


花王のシャンプーブランド 「エッセンシャル」 が、2014年8月に行なったキャンペーンの広告効果調査とのことです。広告はフェイスブックを含む、TV / 店頭 POP / Web / 雑誌 / OOH に展開した大規模なキャンペーンだったようです。

上記の発表タイトルで 「Facebook 広告が驚きの効果」 とあるように、いくつか紹介されている結果自体は興味深いものでした。

一方で、Facebook からの発表のスタンスそのものに疑問点がありました。

2015/02/18

Facebook が新しい広告効果指標 Relevance Score をリリース (2015年2月) 。要するに何を意味するかを考える




Facebook が新しい広告効果指標を発表しました (2015年2月11日) 。

Facebook の広告が、その広告を見たユーザーにとってどれくらい受け入れられたかを点数化した、Relevance Score (レリバンススコア) と呼ばれる広告効果指標です。

参考:Relevance Score for Facebook Ads | Facebook for Business


Facebook の Relevance Score とは


Relevance Score は 1~10 点で表示され、最も良いスコアが 10 点のようです。

2015/02/08

売上への広告効果を測定する Facebook Conversion Lift が登場 (2015年1月)




Facebook が Conversion Lift (コンバージョンリフト) という、新しい広告効果測定サービスを発表しました (2015年1月27日) 。

参考:Conversion Lift Measurement for Facebook Ads | Facebook for Business


Facebook Conversion Lift とは


Facebook Conversion Lift とは、Facebook 上の広告により、広告をした自社製品やサービスの売上やコンバージョン (会員登録等) にどれだけの広告効果があったかを測定できるものです。

Facebook Conversion Lift の特徴は次の通りです (2015年2月現在) 。

2014/10/05

Cookie 問題を解決する Facebook のマルチデバイス広告測定




フェイスブックがおもしろい取り組みを進めています。

参考:Facebook 、買収した Atlas 広告プラットフォームを再ローンチ―マルチデバイス、オフラインのセールスもモニタ - TechCrunch (2014年9月30日)


Cookie 問題


オンラインでのユーザーを計測するためには、これまでは Cookie を使う手法が一般的でした。ユーザーに対して Cookie をブラウザごとに配布し、広告が配信された数、クリック数、A という広告に接触した人に B という広告を出す (リマーケティング) などに使われます。

ただし、Cookie には課題もあります。例えば、以下です。

2013/06/08

データ分析だけだとまだ五合目くらい

Facebookの広告配信サービスは関心があります。例えば、
  • Facebook Exchage:ユーザーのサイト閲覧履歴に基づいて広告を掲載するリターゲティング広告
  • Facebook Custom Audiences:広告主が事前に用意した顧客リストに基づき、自社のFacebook広告を顧客に配信する。購入頻度に応じて広告を配信したりできる
  • Facebook Lookalike Audiences:ターゲットにしたい顧客と似ているユーザーに広告を配信する
どれも、FB内のユーザーデータを活用するものです。ユーザーの関心や趣味/嗜好などをもとに、より適切なメッセージを適切な人に広告を出すことが期待できます。

■自社データ+外部データの統合

上記3つのうち、特に興味深いのが2つ目のFacebook Custom Audiencesです。広告主側で持っている自社データ(顧客リスト等)と、広告主から見た外部データ(FBデータ)をつなぎ合わせる。自社+外部データの両方を使うことで、よりユーザーのことがわかり広告配信に活用していくというもの。

自社で保有する顧客リスト・購買データ・自社サイト閲覧行動などのデータをマーケティングに活用するのがこれまで主流であったものが、そこに外部データも紐付けていくのが今後の方向性だと思っています。

外部データというのは、例えば自社以外のサイトでの閲覧履歴、リアル店舗での購買情報などです。自社以外でのオンライン情報だけではなく、オフラインでの顧客情報を集約し紐付け、一元管理する。1つに統合したデータベースをマーケティングに活用する。もちろんマーケティングにとどまらず企業のあらゆる活動にも生かせます。

■データ分析の先

自社+外部データを統合してデータを見ていくというのがビッグデータ時代の潮流になると思っています。

データの活用の仕組みをつくるために気をつけたいと思っているのが、手段と目的を混合しないこと。自社+外部データの活用で言うと、データを統合して一元化するというのは手段です。統合されたデータを使って何をするのかという目的が大事。

本来データを使ってマーケなどに活かすというのは、始めに目的があり、そのためにどんなデータが必要なのか、そのデータはどうやって集めてくるか/保存するか、どう使えばよいのか(集計ツールなど)、という順番です。

それがビッグデータと言われるようなユーザーのアクセスログだったり、デバイスの利用ログが自然発生的に大量に集まってくると、データ使用目的を明確にする前に、すでに目の前にはデータが存在することになります。集まったデータの山を見て「何をしようか」と考える。

料理で例えると、膨大な食材が用意されているけど、それを使ってどんな料理/メニューをつくるかを考えるのはこれから、という状況。もっと言うと、大量データの中には使えないデータも多くあったりするので、食材の中には石・砂・葉っぱのような食べられないものも実は混ざっている、という感じ。

これからのビッグデータの時代で求められるのは、あらゆる食材をどう使うかを考えること、考えるだけではなく実際に料理をつくってみる、つくった料理を他のメニューとどう合わせるか、何よりその料理を実際に売れるものにすることです。食材を集めて終わりではなく、どう活用するかが問われる。

データの利用に話を戻すと、データを集計し分析だけで終わるのではなく、むしろ大事なのはその先。分析結果のSo whatは何なのか、それをどう活用するのか、そして、実際に施策として次の行動を起こす。ここまでやって初めてデータを分析する価値があるし、ここが難しくもありデータを扱う醍醐味でもあると思います。


※参考情報
FacebookのAPAC責任者が語るマーケ論~実名IDがもたらす古き良きバー体験 -INTERNET Watch


2011/08/27

日本の1万年の人口増減とFacebookのネクストステージ

先日、ツイッター上である先輩が「Facebookがそろそろ潮時かもしれない」というツイートをされていました。飽きたとか単純な理由ではなさそうだったので、ちょっと気になりReplyをすると、次のような状況からでした。
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色々な「友達」が増えすぎてなんとなく投稿がしにくくなった。フェイスブックには最近できた友達から中学時代の友人までいるので、投稿内容を妙に意識してしまう結果、無難なことしか書けない。今は不特定多数の人に見られるtwitterのほうが逆に気軽に投稿しやすい。
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■なぜFacebookでは無難な投稿内容になるのか

上記のリプライをもらった時に、確かにそうだなと思いました。フェイスブック(以下、FB)上にはいろんな「友達」がいます。地元の友達や大学の友人、仕事でお世話になっている方、等々です。FBに投稿するとき、どこかで見られることを意識してしまいます。例えば、投稿内容が特定のグループにしか意味・背景が通じないことだったりする時は書き込むのを結局やめたり、あるいはどこかで自分のことを良く見せようという気持ちがあるような気がします。つまり、書き込み内容にフィルターがかかってしまい、結局フィルターを通るのは無難な内容になってしまうのです。最大公約数的な感じで。

一方のツイッターの場合、気軽にできるのは不特定多数の人というところがポイントだと思っています。というのも、不特定多数だと投稿内容から自分がどう思われてもある程度構わないという意識があり、だからFBほど投稿内容にフィルターがかからなく、無難なことでなくてもアップできる。もちろんその中にはFBと同じように知り合いや友達、同僚もいるわけで、ツイートする/しないのフィルターをかけますが、それでも気楽にツイートできてしまいます。

■Facebook上の友達が増えるとどうなるか

FBに話を戻しますが、FB上で友達の数が増えることで次第に投稿内容がPersonalな内容が少なくなるという記事がありました。
Do Growing Friend Lists Mean Shrinking Facebook Use?|All Facebook

以下の図は同記事の元記事からの引用ですが、それによればFB上でつながっている友達の数により、より個人的なネットワークであるPersonal Networkから、Social Network、Professional Networkの3つに分かれると指摘しています。

NETWORK OVERLOAD: WHY FACEBOOK IS SINKING UNDER ITS OWN POPULARITY (WARNING TO GOOGLE+)|GREAT FINDSから引用

記事では同じ内容でも、Personal、Social、Professionalの3つで表現が次のように変わると言います。「週末をJaneと過ごしてとても楽しかったよ」(Personal)、「楽しかったハワイ旅行から今戻ってきた」(Social)、「ハワイで有意義な時間を過ごした」(Professional)。

もちろん、人により様々だとは思いますが、友達が増えるということは冒頭で書いたように色々な人間関係がFB上にできるので、個人的な内容やプライベートの話が中心だったものが、人数が多くなることでより公なメッセージになるというこの記事での指摘は理解できるものだと思います。

この引用記事のタイトルは「Do Growing Friend Lists Mean Shrinking Facebook Use?」(友達が増えることでフェイスブックの使用が減る?)です。確かに、フェイスブック疲れというか、フェイスブック離れみたいなものもちらほらと聞いたり、ネット上でも見かけるようになりました。(理由は様々で一概に友達の人数とは限らないことだと思いますが)

■1万年間の日本人口の趨勢からの示唆

「2100年、人口3分の1の日本」(鬼頭 宏 メディアファクトリー新書)という本をちょっと前に読んだのですが、そこにおもしろいことが書かれていました。2005年をピークに日本が人口が減少期に入ったと言われていますが、本書によると縄文時代以来の約1万年間において、日本では少なくとも4回の人口増加期と減退期があったようです(p.47-48)。

人口が増加するのは、海外から新しい技術や物産・社会制度が導入され新しい文明システムへと転換していく時代、一方で人口減退が起きるのはそれが定着して社会が成熟し発展の余地がなくなる時代だと言います。一例を引用します。狩猟採集社会であった縄文時代、人口密度は狩猟採集で成り立つ社会として世界一と考えられてるようですが、一方で生活は環境に左右され縄文時代後半は寒冷化も進んだことで人口は減少したようです。ですが、人口減退に歯止めをかけたのが稲作文化の流入でした。日本に水稲農耕が定着すると人口増加期に入ったようです。つまり、原始的な狩猟社会に稲作という新しいシステムが外部から入ったことで、新しい段階に移ったのです。 

人口から読む日本の歴史から引用

■外部からの「変化」がFacebookに何をもたらすのか

個人的に思うのが、これと同じようなことがフェイスブックにも起きているのではないかということ。もちろん全然仮説レベルなのですが、FBも転換期にあり、これまでのユーザー数が爆発的に増大しているフェーズから次の段階に移りつつあるんじゃないかなと。さっきの日本での人口増加・減退の歴史を参照すると、FBが次のフェーズに入り、さらに成長するためには外部からの新たな文化・システムが必要ということになります。それは何なのか。

そのきっかけになるのでは思っているのが、つい最近FBが発表した複数のアップデートです。その中には投稿の公開範囲を制限するのが簡単になるとあります。ユーザーが投稿を下書きしている時点で公開範囲のオプションが表示され、Friends(友だち), Public(一般公開)、Custom(カスタム)と選べるようです。
Making It Easier to Share With Who You Want|The Facebook Blog
Facebook、友だちがタグ付けした写真を事前に承認できるようになった―その他改良多数発表|TechCrunch JAPAN

これの発表内容を見た時に連想させられたのがGoogle+のCircleです。G+とFBの違いの特徴として、G+はサークル機能により投稿内容が指定しやすくなっていることがあります。G+では他のユーザーをフォローする時にそのタイミングでどのサークルに含めるかを決めますが、FBではこれまではリストはあまり有効に使われていない印象でした。それが、今回のFBの発表でG+のシステムを意識した変更のように思えました。

この変更がFBや私たちユーザーに何をもたらすのか。投稿の公開範囲が選びやすくなったことで、冒頭で書いたような無難な投稿内容にとどまらなずより活発なコミュニケーションができるようになるのでしょうか。今後の様子を見る必要がありそうですが、次のフェーズに入るための「外部からの新しい文化・システム」になるのか、興味深いところです。


※参考情報

Do Growing Friend Lists Mean Shrinking Facebook Use?|All Facebook
NETWORK OVERLOAD: WHY FACEBOOK IS SINKING UNDER ITS OWN POPULARITY (WARNING TO GOOGLE+)|GREAT FINDS
Facebook Sees Big Traffic Drops in US and Canada as It Nears 700 Million Users Worldwide|Inside Facebook
人口から読む日本の歴史
Making It Easier to Share With Who You Want|The Facebook Blog
Facebook、友だちがタグ付けした写真を事前に承認できるようになった―その他改良多数発表|TechCrunch JAPAN
Facebook、プライバシー機能をアップデート--投稿の公開先指定やタグ付けの承認などで変更|CNET Japan


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2011/07/03

グーグルが新SNSのGoogle+をリリースする2つの意味とわくわく感

ついにGoogleも動いてきました。同社が世界に発表した新しいSNSであるGoogle+です。(11年7月2日現在まだパイロットテスト段階で、一部のユーザー限定で使用が可能)

参考:Introducing the Google+ project: Real-life sharing, rethought for the web|The Official Google Blog

今回のエントリーでは、Google+について以下のような論点で書いています。

  • Google+とは何か?Facebookとの違いは?
  • なぜGoogleはSNSに取り組むのか?
  • Google+が普及するとどうなるのか?そして期待すること

2011/06/26

Facebookが計画中のMusic Dashboardの意味を考えてみる

おもしろいニュースが流れていました。GigaOMによれば、FacebookがSpotifyも含めた複数のオンライン音楽サービスを統合し、Facebook上での新しい音楽サービスを計画しているようです。
Revealed: Facebook’s music plans tap Spotify, others|GigaOM

■Facebookが計画中の新しい音楽サービスとは

GigaOMの記事で紹介されていた内容をいくつか抜粋しておきます。計画中の音楽サービスの機能としては大きく2つです。

1つ目が、フェイスブック上で音楽を再生し聴くことができる機能です。フェイスブックの右下にはチャットのアイコンが表示されていますが、ここに再生/停止ボタンが表示される。PCで音楽を聴くには、iTunesやWindows media playerなどがあるかと思いますが、フェイスブック上でも聴けるようになるのです。

2つ目が、自分たちがよく聞いている音楽や好きな曲を友達と共有できるというものです。フェイスブックのサイトの左上(ニュースフィードなどがあるところ)に「Music」が新しく追加され、それをクリックするとMusic Dashboardのページが表示されるようです。Music Dashboard上では具体的には、フェイスブックでの友達がレコメンドする曲やアルバム、友達がよく聞いている曲、あるいは今聴いている曲などが表示されます。

これらのサービスをフェイスブック単独ではなく、すでに存在している例えば音楽ストリーミング配信サービスなどのSpotifyと連携することで、フェイスブック上で実現させようとするものです。

■滞在時間の長いFacebook上で音楽が聞ける

ここからは、計画中のフェイスブックの音楽サービスの意味について考えてみます。まず、上記で1点目として言及したフェイスブック上で自分が聴きたい曲が簡単に再生できる機能ですが、これだけでも魅力的なものだと感じます。フェイスブックの滞在時間がグーグルを抜いたというニュースが以前に話題になったことがありましたが、その後もフェイスブックの滞在時間は増加しているようです。滞在時間の長いサイト上で自分の好きな音楽が簡単に聞けるような仕組みが追加されるのです。

引用:Trend in Share (%) of Time Spent for Top 5 U.S. Web Properties|comScore

■Facebook上で音楽を共有できると何がいいのか

上記2点目で書いた音楽を友達同士で共有するというのも、フェイスブックとすごく相性がいいのではと思います。既存のサービスでも音楽を友達を共有するようなソーシャルのサービスはいくつかありますが、個人的な実感としてはまだあまり普及していない印象があります。例えばAppleがPingというソーシャル機能を去年リリースした時には、期待したのですが、自分自身も今ではほとんど使っていませんし、自分のTLでもたまに流れているくらいの印象です。

これはなぜだろうと考えた時に、友達同士で音楽を共有する場がうまく構築されていない点にあるように思います。確かにツイッターとPingを連携すれば、ツイッター上でおすすめの曲名を表示させたり、iTunesへのリンクをつけることもできます。またツイッター上でも試聴はできるのですが、個人的にはツイッター上のタイムラインでの音楽の共有は限定的なものだと感じます。というのは、TLでは他の情報もたくさん流れておりその中でPingの情報があったとして埋もれてしまったりなど、Pingからの音楽情報もその他多くの情報の1つでしかないからです。

それに比べてフェイスブック上にMusic Dashboardができれば、そこは音楽を共有することを目的とした設計になっているはずで、だからこそ、そこには友達がおすすめする曲以外にも、今聴いている曲なども表示されるような仕組みになっている。さらにはいいねボタンだったりコメントがつけられ、その情報がニュースフィードにアップされ、フェイスブック上でのコミュニケーションがより活性化されていくのではと思います。単に自分の好きな曲を友達にも紹介する以外にも、今自分が聞いている曲を共有できたり、その時の私の気持ちを音楽で共有したりとか、テキストや写真・動画などでのコミュニケーションとはまた違ったやりとりが発生するのではないかなと。

なお、自分の聴いている曲やおすすめする曲も、おそらく公開する範囲が自分で決められるのではないかなと思うので、共有するかどうかやどの音楽を共有したいかはユーザーが自由に選択できるようになり、このあたりのプライバシーの扱いはフェイスブックも慎重にやってくるはず。

このようにフェイスブックというプラットフォームに音楽サービスが乗ることで、ユーザーにとって使い心地のよい環境になるだけではなく、楽曲の提供者側にとっても自分の曲を知ってもらう場ができることが期待できます。このあたりは個人的な憶測にすぎないのですが、知名度が高くないアーティストでも自分たちの音楽をMusic Dashboardを利用してフェイスブック上でアピールすることができ、それがいいねボタンで広がっていく可能性も出てきます。自分たちの活動やPRなどをフェイスブックページでやるだけではなく、実際に視聴してもらったり、さらにはフェイスブッククレジットとかもうまく使えるようになれば、フェイブック上で自分たちの楽曲を売ることだってできる。フェイスブック上の広告も音楽の要素が入ったものができ、そこにフェイブックが持つ最大の強みであるソーシャルグラフ(人間関係)を活用されていくのでしょう。マーケットは世界のフェイスブックユーザーなので、フェイスブック発の世界的なヒット曲というのも将来的には出てくるかもしれません。

GigaOMによれば、Music Dashboardについては2011年8月に開催されるf8開発者カンファレンスで詳細が発表されるのではないかとしています。GigaOmの記事では、情報源は明らかにされていないものの複数の情報筋からのようなのでまだはっきりとは見えていない部分もありますが、フェイスブックでの音楽サービスの話は今後も注目しておきたい動きです。

※参考情報

Revealed: Facebook’s music plans tap Spotify, others|GigaOM
Will Facebook Launch a Music Service in August?|Mashable
Facebook’s Music Dashboard Could Unite the Fractured Streaming Market|Inside Facebook
Facebook May Soon Launch Music Dashboard|All Facebook
Facebook、Spotifyを統合する新しい音楽サービスを計画か--GigaOm報道|cnet Japan
Trend in Share (%) of Time Spent for Top 5 U.S. Web Properties|comScore

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書いている人 (多田 翼)

複数のスタートアップ支援に従事。経営や事業戦略のコンサルティング・アドバイザー・メンター、プロダクトマネージャー、マーケター。前職は Google でシニアマーケティングリサーチマネージャー、現在は独立 (詳細は LinkedIn または Facebook をご覧ください) 。

1981年 (昭和56年) 生まれ。名古屋出身、学生時代は京都。現在は東京23区内に在住。気分転換は毎朝の1時間のランニング。note も更新しています。

内容は個人の見解です。