出典: PR TIMES
今回のテーマは、イノベーションです。「ありそうでなかった商品をどうやってつくるか」 という話です。
おもしろいと思った掃除機を取り上げ、商品開発やマーケティングに学べることを掘り下げます。
✓ この記事でわかること
- 常識を変えたハンディ掃除
- ありそうでなかった商品のつくり方
- 暗黙のルールを見直そう
よかったら最後までぜひ読んでみてください。
アクアの 「HANDY DUO!」
出典: PR TIMES
以下は、日経新聞の記事からの引用です。
中国・海爾集団 (ハイアール) 傘下のアクア (東京・中央) は、ハンディークリーナー市場に参入した。
ゴミの吸引だけでなく空気を吐き出してゴミを取り除く機能が特徴。浮輪の空気入れとしての使い方もできる。新型コロナウイルス禍で衛生意識が高まるなか、複数台持ちの需要を開拓する。掃除機の売上高を前年比2倍に引き上げる。
ゴミを吹き飛ばす掃除機
アクアのハンディクリーナーの特徴を記事から詳しく見てみましょう。
同社初のハンディークリーナー 「HANDY DUO! (ハンディ・デュオ) 」 を7月に発売した。
ゴミを吸引する通常の掃除機の機能に加えて、専用の付属品を付けると空気を吐き出してちりを吹き飛ばす機能を搭載した。標準モードの場合13分連続で運転する。アクアによると家庭向け掃除機で空気を吐き出す構造を採用した製品は珍しいという。
掃除機の周囲から空気を吸った後、フィルターで清潔にしてから外部に吐き出す仕組み。窓のサッシやパソコンのキーボードの隙間に差し込んで、くぼみに入ったちりやほこりを吹き飛ばすことができる。
逆転の発想
一般的に、掃除機はゴミを吸い込むことでゴミを取り除くものです。これは当たり前すぎることですよね。
アクアの 「HANDY DUO!」 はゴミを吸い込む機能に加え、逆の発想の空気を出し、ゴミを吹き飛ばせるようにしました。掃除機はこうあるべきという常識を変えた製品です。
ありそうでなかった商品のつくり方
今回の学びとしたいのは、「常識とされていること、自分たちの思い込み、暗黙のルールを見直してみる重要性」 です。
思い込みに気づくところから
アクアの 「HANDY DUO!」 のように、掃除機の常識にとらわれない機能があることで、消費者にはこれまでにない掃除機の利便性や価値がもたらされます。
自分たちがいる業界やビジネスでもアクアがやったことを再現するためには、自分たちの暗黙のルールとして存在する 「思い込み」 や 「とらわれ」 に気づくことからです。
強制的に壊してみよう
思い込み (バイアス) を可視化し、暗黙のルールと真逆をやるとどうなるかと強制的に思い込みを壊してみるといいです。思い込みをなくし、常識を変える商品やサービスがお客さんへの価値を生めば、「ありそうでなかった欲しい商品」 になります。
自分たちはどんな思い込みに支配されているのか、思い込みやとらわれをなくしたらどんな価値につながるか。思い込みに目を向け、強制的にでもなくしてみると商品開発やマーケティングにヒントになります。
まとめ
今回はアクアのハンディ掃除機を取り上げ、商品開発やマーケティングに学べることを見てきました。
最後にまとめです。
✓ 暗黙のルールをなくしてみよう
- 常識を変える商品やサービスがお客さんへの価値を生めば、「ありそうでなかった欲しい商品」 になる
- そのためには、自分たちの暗黙のルールとして存在する 「思い込み」 や 「とらわれ」 に気づくことから
- 思い込みに目を向け、強制的にでもなくしてみると商品開発やマーケティングのヒントになる
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