投稿日 2022/11/28

イニエスタ選手が新ブランド CAPITTen を立ち上げ。ブランド拡張、次へのキャリアのつくり方


今回のテーマは大きく2つで、ブランドとビジネスキャリアです。

おもしろいと思ったプロサッカー選手の新ビジネスから、学べることを掘り下げます。

✓ この記事でわかること
  • イニエスタ選手がサッカーブランドを立ち上げ
  • ブランド拡張 (マーケティングへの学び) 
  • 「線」 でつなげるキャリアづくり

よかったら最後までぜひ読んでみてください。

イニエスタ選手が新ブランドを立ち上げ


こちらの記事を読みました。

イニエスタが自らサッカー用品の新ブランド 新キャリアも視野に|日経クロストレンド

アンドレス・イニエスタ選手は、FC バルセロナやスペイン代表で活躍したスター選手で、J リーグのヴィッセル神戸のキャプテンとしてチームを率いています。

そんなイニエスタ選手が中心となり、新たなサッカーシューズ・アパレルブランド 「CAPITTen (キャピテン) 」 が設立されました。

22年9月8日に国立競技場で行われた 「イニエスタ新ブランド発表会」 に登壇したイニエスタ氏は、ブランド名の 「CAPITTen (キャピテン) 」 には、サッカー選手としてのすべてのキャリア、1人の人間として人生で学んだこと、サッカーが持つ価値、ハードワーク、その中でも野心的なものすべてを込めたという。

またつづりの最後にある 「en」 は日本語の 「縁」 に由来するとし、「日本に来たのも縁、このチームでみんなとプレーができるのも縁。チームの中でプレーをすることが大切だという思いを込めた」 (イニエスタ氏) と話した。

ブランド名称の最後の小文字 「en」 は日本語の 「縁」 からとのことで、ブランドのこの世界観は日本人にも親近感がありますね。


マーケティングへの学び


ではここからは、イニエスタ選手の 「CAPITTen」 の立ち上げから、学べることを掘り下げていきましょう。

イニエスタ選手の取り組みは、マーケティングで言えば 「ブランド拡張」 と見ることができます。

ブランド拡張とは


ブランド拡張とは、今あるブランド (商品・サービス) を他のカテゴリーでの新商品に新しく活用することです。

既存のブランドの知名度や人気を活かせるので、ゼロからブランドを立ち上げるよりも展開がしやすいです。

ただし注意点があります。

新しく出す商品・サービスと、もとのブランドイメージが違いすぎると、お客さんから見ればブランドの世界観に一貫性がなくなり、混乱を生んでしまいます。場合によっては、今までのブランドイメージを毀損することにもつながりかねないのが、ブランド拡張の注意点です。

ストーリーがつながる 「CAPITTen」 


イニエスタ選手が中心となって立ち上げた新ブランド 「CAPITTen」 は、単にサッカー選手が立ち上げたブランド以上のストーリーがあります。

イニエスタ選手のこだわりが製品だけではなく、ブランド名称などの世界観にも入っているんですよね。

ブランドからの第一弾の製品がサッカーのスパイクというところにも、イニエスタ選手の想いが見て取れます。イニエスタ選手は 「いちサッカー選手として、様々なツールを使ってきているが、中でもスパイクは私にとって一番大事にしているものだから」 と説明していました (参考: 日経クロストレンド) 。

サッカー選手としての自身の名声を活用し、サッカーシューズとアパレルブランドへの展開は 「ブランド拡張」 によってストーリーはつながり、CAPITTen というブランドに独自性が生まれています。


キャリアへの学び


もう1つ、イニエスタ選手の新ブランド 「CAPITTen」 の立ち上げから学べるのは、早いタイミングで次の布石を打っておく重要性です。

2022年現在でイニエスタ選手はまだ現役で、ヴィッセル神戸のキャプテンを務めています。現役を続けながらも、現役引退後もサッカーとのつながりを持っておきたい、サッカーや人との 「縁」 を保ち続けることとを見据えての新ブランド立ち上げです。

サッカー選手をしながらの二足のわらじになりますが、成功している時に次を見据えるのは、サッカー選手やプロのアスリートだけにとどまらず、ビジネスパーソンにも示唆があります。

もちろん本業がおろそかになってはいけませんが、勝って兜の緒を締めつつ、次の新しい挑戦に備えて早めに着手しておくことの大事さを教えられました。


まとめ


今回はイニエスタ選手の新ブランド 「CAPITTen」 を取り上げ、学べることを見てきました。

最後にまとめとして、マーケティングへの学びのところを振り返っておきますね。

✓ ブランド拡張
  • ブランド拡張とは、今あるブランド (商品・サービス) を他のカテゴリーでの新商品に新しく活用すること
  • 既存のブランドの知名度や人気を活かせるので、ゼロから新しくブランドを立ち上げるよりも展開がしやすい
  • ただし、新商品がもとのブランドイメージと違いすぎると、お客さんから見たブランドの世界観に一貫性がなくなる。混乱や今までのブランドイメージの毀損につながりかねない点に注意


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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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最も力を入れているのはニュースレターです。

名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。