投稿日 2021/10/09

商品開発やマーケティングで大事なペインポイント解消を、2つの商品で解説


今回は、商品開発やマーケティングの話です。

この記事でわかること


  • ビジネスの基本はペインポイントの解消
  • おもしろいと思った2つの商品に見るペインポイント解消
  • 根底にある 「優しさ」 という気持ち

この記事を読んでいただきたいと思うのは、商品開発やマーケティングの仕事をされている方です。

今回は 「ペインポイント」 をキーワードに、具体的な商品の事例からペインポイント解消について掘り下げていきます。他業界の事例から自社の商品開発やマーケティングの参考になればうれしいです。


ペインポイントの解消


マーケティングや商品開発で大事なのは、お客さんのペインポイントの解消です。

ペインポイントのペインは英語の Pain で、直訳は 「痛み」 です。ここからペインポイントの意味は、不満なこと、不便に思う、不都合、不快、不安に感じるなどのネガティブな状況や感情です。

こうしたお客が抱えている 「不」 を解消することは、あらゆるビジネスに共通して求められます。ビジネスの基本は、ペインポイントからビジネスの機会を見出し、商品やサービスをお客に使ってもらって価値を提供し、提供価値の対価としてお金をもらうことです。


商品事例に見るペインポイントの解消


ではペインポイントの解消を具体的な商品から見ていきましょう。

ニュース記事で知っておもしろいと思った2つの商品です。


結束テープが茹でると溶けるそうめん


1つ目にご紹介したいのはそうめんです。

一般的にそうめんは束になっていて、およそ1人前の分量です。束は紙テープで巻かれています。

ここで、そうめんのちょっとした不便なことは、そうめんを束ねている結束テープが剥がしにくいことです。そうめんは細いので、うまくテープを剥がせないとそうめんが折れてしまうこともあります。

そこでご紹介したいのは、岡山手延素麺の 「エコらく麺」 です。

引用: マクアケ

エコらく麺というそうめんは、このペインポイントを解消します。結束テープが紙ではなく 「寒天」 でできいるので、そのままテープがついた状態でそうめんを茹でると寒天が溶けます。テープを剥がす必要がなく、紙ゴミも出ません。

この 「エコらく麺」 はクラウドファンディングのマクアケで公開し、目標の応募金額を達成しました (マクアケはこちら) 。


騒音の出ない空気清浄機


2つ目にご紹介したいのは、象印マホービンの空気清浄機 「PU-AA50型」 です。


特徴は 「高い空気清浄能力」 と 「騒音が出ない静かさ」 の両立です。通常この2つはトレードオフで、空気を清浄する力が強いと、出る音が大きくなります。

象印マホービンの PU-AA50型 は、空気清浄力が最大のモードでも音の大きさは 39db です。これは図書館の中の音と同程度です。風力を抑えた静音モードは 19dB で、森の木の葉が触れ合うくらいの音量です。


PU-AA50型 は、空気清浄機の騒音からのストレスというペインポイントを解消してくれます。


根底にある思想


ここまでペインポイント解消の事例として 「寒天で作られた結束テープが茹でると溶けるそうめん」 と 「騒音の出ない空気清浄機」 を見てきました。

2つを俯瞰した時に、ペインポイントの解消の根底にあるのは 「優しさ」 です。

お客が感じている、時には普段は本人もはっきりと意識できていないようなペインポイントを理解し、お客さん以上に 「不」 のことを考え解決するためには、それだけお客のことを慮ることが求められます。

そうめんの紙の結束テープの煩わしさ、空気清浄機の騒音は、それらで何か怪我をしたり病気になるようなことはありません。しかし、こうした不を見過ごさずお客の不を解消し、少しでもより良い生活になってほしいという提供者側の優しい気持ちを、商品開発やマーケティングに持っておきたいです。


まとめ


今回はペインポイントの解消について、事例も交えて掘り下げました。

最後にまとめです。


ペインポイントの解消
  • マーケティングや商品開発で大事なのは、お客さんのペインポイントの解消
  • ペインポイントとは、不満, 不便, 不都合, 不快, 不安に感じるなどのネガティブな状況や感情
  • ビジネスの基本は、ペインポイントからビジネス機会を見出し、商品やサービスからの価値提供、その対価としてお金をもらうこと


根底にある思想
  • ペインポイントの解消の根底にあるのは 「優しさ」
  • 普段はお客本人も意識していないペインポイントまで理解し、お客さん以上に 「不」 のことを考え解決し、より良い状況・生活になってほしいという優しい気持ちを、商品開発やマーケティングでは持ちたい



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書いている人 (多田 翼)

Aqxis 合同会社の代表 (会社 HP はこちら) 。Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立し現職。ベンチャーから一部上場企業の事業戦略やマーケティングのコンサルティングに従事。

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名古屋出身、学生時代は京都。気分転換は朝のランニング。