どんな成功も、いつまでも続くわけではありません。時代の流れや顧客ニーズは絶え間なく変わっていくものです。
そんな変化に柔軟に対応し、新たな挑戦を続けることが、企業の持続的成長のカギとなります。
今回のテーマは ｢挑戦｣ です。常に進化を続けるセブンの新店舗モデル ｢SIP ストア｣ をご紹介し、過去の成功体験にとらわれず、新たな可能性を追求する方法について掘り下げていきます。
ぜひ読んでいただき、次の成功への道を切り開くヒントを手に入れましょう！
✓ わかること
- コンビニとスーパーが合体したセブンの SIP ストア
- SIP ストア開発の狙い
- 成功体験から脱却する5つの方法
セブンの SIP ストア
過去の成功に甘んじず常に新しい試みに挑戦することが、企業の持続的な成長につながる秘訣です。そんな取り組みを行っている企業の1つがセブン & アイ･ホールディングスです。
コンビニとスーパーが合体
セブンは既存のコンビニモデルにとらわれず、市場ニーズに応えるためコンビニとスーパーを融合した新しい店舗 ｢SIP ストア｣ を進めています (参考: ITmedia 2023.4.12) 。
SIP ストアは、セブン-イレブン･ジャパン (SEJ) とイトーヨーカ堂 (IY) のパートナーシップに基づいて開発されており、売場面積が約100 ~ 150坪、SKU が5000以上を想定しています。
SIP ストアの狙い
SIP ストアは高齢者や単身世帯、働く女性の増加に伴い消費の形態が変化する顧客ニーズに対応することを目指しています。
また、コロナ禍でお客さんの行動が変化し1店舗のコンビニだけを利用するケースが増えたため、品揃えを強化する方針です。従来のコンビニの概念にとらわれず、新たな可能性を追求する意欲的な試みです。
セブン‐イレブン･ジャパンの商品戦略本部長である青山誠一氏は、SIP ストアを開発する狙いについて ｢コンビニというのはこういうものだという思い込みを払拭したい｣ と語る。
例えば、これまでのコンビニは雑貨が弱いとされていた。｢電池が急に必要になったからコンビニで買おう｣ といった緊急需要に対応するための品ぞろえをしてきたからだ。しかし、セブンでダイソーの商品を取り扱うようになったところ、｢普段使う ◯◯ を買いたい｣ という目的買いが増えたという。
成功体験から脱却する方法
それではセブンの SIP ストアの事例から、学べることを掘り下げていきましょう。
成功体験は自信を持ち前進する原動力となりますが、過去の成功にしがみつくあまり、新しい挑戦や変化に対応できなくなることもあります。では、過去の成功体験から脱却するためにはどうすればいいでしょうか？
新しいことに果敢に取り組むための心構えと方法について考えてみましょう。
結論から言うと次の5つです。
✓ 成功体験から脱却する方法
- 客観的な自己評価
- 変化への柔軟な思考を持つ
- リスクを恐れず挑戦する
- 改善のサイクルを繰り返し、学び続ける
- 自分を過去の成功と比較しない
では順番に見ていきます。
客観的な自己評価
過去の成功を適切に評価し、その成功がもたらす自信を大切にしつつも、今の状況を客観的に把握し、今後どのような成長や変化が必要かを見極めることが大事です。新しいチャレンジの前提になる現状把握をします。
変化への柔軟な思考を持つ
時代や環境の変化に対応するためには、柔軟な思考が必要です。新しいアイデアや取り組みにオープンであり、過去の成功にとらわれず、新たな可能性を追求しましょう。
リスクを恐れず挑戦する
新しい挑戦にはリスクが伴います。過去の成功体験に安住せずリスクを恐れず、新たなチャレンジに取り組む姿勢が大切です。
改善のサイクルを繰り返し、学び続ける
常に改善のサイクルを繰り返し、失敗や成功から学び成長を続けることで、新たな可能性を見つけ出すことができます。好奇心を持ち色々なものや人から貪欲に学び続ける姿勢が次の成功につながります。
自分を過去の成功と比較しない
過去の成功体験を振り返ることは大切ですが、過去の成功と現在の自分を比較してしまうと、新たな挑戦に対する意欲が減退してしまいます。過去の成功は過去のものとして捉え、現在と未来に焦点を当てることが重要です。
* * *
以上が過去の成功体験から脱却し、意欲的に新たな挑戦をするための心構えと方法です。
新たな試みやチャレンジが次の成功への道を切り開いてくれます。
まとめ
今回はセブンの ｢SIP ストア｣ を取り上げ、学べることを見てきました。
最後に学びのポイントをまとめておきます。
✓ 過去の成功体験から脱却する方法
- 客観的な自己評価: 現状を客観的に把握し、今後の成長や変化が必要な点を見極める
- 変化への柔軟な思考: 新しいアイデアや取り組みにオープンであり、過去の成功にとらわれず新たな可能性を追求する
- リスクを恐れず挑戦: 過去の成功体験に安住せず、リスクを恐れず新たなチャレンジに取り組む
- 改善のサイクルを繰り返し学び続ける: 常に改善のサイクルを繰り返し、失敗や成功から学び成長を続ける
- 自分を過去の成功と比較しない: 過去の成功は過去のものとして捉え、現在と未来に焦点を当てる
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