今回はポケモンに学ぶ情報収集です。
ポケモンマスターへの道を歩むように、情報収集のスキルを磨いてみませんか?
それでは、ビジネスの成果につながる情報をゲットする旅に出かけましょう。
ポケモンにハマる理由
ポケモンのゲームをやったことはありますか?
少し前に 「ポケモンスリープ」 が出たり、去年2022年にはゲームの最新作 「ポケモン スカーレット・バイオレット」 がリリースされました (今年2023年には追加コンテンツも配信されました) 。
私自身も子どもの頃から今に至るまでポケモンで遊んでいて、気づけば時間を忘れてハマっていたりします。
あらためてポケモンに熱中する理由を整理してみると、4つあります。
✓ ポケモンのゲームにハマる四要素
- 収集
- 育成
- 対戦
- 交換
1つ目の 「収集」 はポケモンをゲットして自分だけのコレクションをしていく楽しさです。
2つ目の 「育成」 は、ポケモンを捕まえて終わりではなく、レベルやなつき度を上げてポケモンを強くしたり進化させます。ポケモンの育成には自分のペットを育てているような感覚があるんですよね。
3つ目の 「対戦」 は自分の好きなポケモンでバトルする楽しさです。4つ目の 「交換」 は友だちやゲーム内の登場人物と通信機能を使ってお互いのポケモンを交換できます。
以上の4つが単独ではなく複合的に組み合わさり、ポケモンは途中で飽きることのないゲーム設計になっているのです。
情報収集への当てはめ
ポケモンのおもしさの四要素は、情報収集でのインプットとアウトプットに示唆があります。
収集
情報を効果的に収集するためには、意図を持って情報を取りに行くことが大事です。
ポケモンのゲームでは、野生のポケモンを捕まえるためのモンスターボールには様々な種類があります。強いポケモンを捕獲するためには高性能なボール、スーパーボールやハイパーボールを選ぶと成功率が上がり、究極のマスターボールを使えば必ずゲットできます。
モンスターボールの仕組みは、情報収集にも応用できます。
具体的には、情報の種類に応じて情報の入手経路や情報媒体を適切に選定することです。必要に応じて一次情報まで遡ることが重要です。この一手間が的確な情報収集になります。
育成
ポケモンでは野生のモンスターを捕まえ育てていくことで、強いポケモンになり、またポケモンは主人公に懐いていきます。
情報収集も同じです。
情報は単に収集するだけでなく、育てて知識に変えることが大切です。自分なりの考察を加えたり、他の情報と組み合わせることで、情報は知識に変わります。
ところで、書籍 アイデアのつくり方 には、アイデアが生まれるプロセスが示されています。
✓ アイデアのつくり方
- アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
- 新しい組み合わせを作り出す才能は、物事の奥にある関連性を見つけ出す才能に依存する
- アイデアがつくられるプロセスは、「情報収集 → 情報の消化 → 寝かせる (孵化して熟成する) → アイデアの誕生 → 検証と発展」
特に3つ目のところに情報を育成させるポイントがあります。
情報収集、情報の咀嚼や解釈、そして熟成して孵化させることで、ふとした瞬間にアイデアが浮かぶことがあります。情報は必ずしもすぐに活用できるとは限らないので、頭の中で時間をかけて熟成させることで、いずれその情報が価値を持つ瞬間が訪れるでしょう。
対戦
ポケモンの醍醐味は自分の好きなポケモンで敵と戦ったり、プレイヤー同士で対戦することにあります。戦いをすると経験値が得られ、ポケモンは進化していきます。
情報も対戦させる、つまり、情報は単にストックしておくだけでなく、積極的にアウトプットするといいです。
情報を自分の言葉でメモするだけでも理解が深まり、記憶に定着しやすくなります。さらに、他の人に話して情報を共有したり、機密情報でなければ SNS 等で情報発信をするのも手です。
情報をアウトプットしたり発信することでフィードバックが得られることもあります。次の新しいインプットになる情報が得られます。
情報は積極的に対戦にかけるといいでしょう。戦わせることで情報も進化します。
交換
ポケモンは友だち同士や、ゲーム内でも相手と交換する楽しさがあります。
ポケモンによっては交換でしか手に入らなかったり、交換することで進化するポケモンもいます。
情報収集に当てはめると、異なる意見や視点と出会い交換することは、情報の価値を高めるチャンスとなります。
たとえ批評や反対意見に直面したとしてもプラスに捉え、自分の知識や視点を広げるきっかけとすることが大切です。
相手の視点や考え方を尊重し、違う視点や立場になることで別の景色から事象を捉えることができます。自分以外の人の着眼点と "交換" することで、相手視点やお客さん目線を獲得でき、多様な解釈を持てます。
色々な視点を自分の知識として吸収することで、新しいアイデアにつながるとこもあるでしょう。
まとめ
今回はゲームのポケモンを取り上げ、ポケモンにハマる4つの要素の応用として、情報のインプットとアウトプットに学べることを見てきました。
最後にポイントをまとめておきます。
- 収集: 情報は意図を持って取りに行く。情報の種類に応じて情報の入手経路や情報媒体を適切に選定する。必要に応じて一次情報まで遡ることが大事
- 育成: 情報は単に収集するだけでなく、自分なりの考察を加えたり、他の情報と組み合わせることで知識に変わる。情報の咀嚼や解釈から頭の中で熟成させておく
- 対戦: 収集した情報は積極的にアウトプットする。情報のアウトプットや発信によりフィードバックが得られることもあり、次の新しいインプットになる
- 交換: 自分の持っている情報を他の人と情報・意見交換をすることで、たとえ批評や反対意見に直面したとしてもプラスに捉え、自分の知識や視点を広げるきっかけとする。相手視点やお客さん目線を獲得でき、多様な解釈につながる
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